清風読書会

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2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

次回4月25日予定

スカイプ読書会は毎月第2、第4土曜日15:00から開催。参加希望者は連絡下さい。 1月25日15:00 深沢七郎 「数の年令」 2月8日15:00 谷崎潤一郎 「金色の死」(講談社文庫 青空文庫) 2月29日(変則)土曜15:00 泉鏡花 化鳥(青空文庫) 3月22日日曜15:00 泉鏡花 三尺…

深沢七郎 「妖木犬山椒」その3 20200111読書会テープ

H 正隆が四宮の即位を告げるところ、ありがたやと正隆には聞こえた、それから、正清の死を告げたところで、三宮の涙と正隆の涙が違っている(p.337)というのは、どういう意味だろう? S 「ふふふふ」(p.337)のところ、笑っているようにしか聞こえないのだけれ…

深沢七郎 「妖木犬山椒」その2 20200111読書会テープ

【犬山椒】 K 毒の山椒の話で、毒の山椒が実は催眠効果しかなかったというのはどういうこと? S 犬山椒は男山椒で、実がならない。普通の山椒は、雌木に実がなる。ところが、ここにイヌ山椒とかイネ山椒というのが出てくる。これには毒があるとも、催眠効果…

深沢七郎 「妖木犬山椒」その1 20200111読書会テープ

【歴史と神話】 S 小説は、歴史と伝説の間にあって何ができるかという問題がまず出ている。歴史の書物に一行しか書いていないことでも、語り伝えられた口碑は膨大になる。文字は縮約されている。両者には、語り方の違いがある。歴史上の人物には、道鏡とか孝…