清風読書会

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2017-01-01から1年間の記事一覧

太宰治 『斜陽』その2

【遺書を読み換える】 A 直治の遺書の中に、正直(7)という言葉が出てくる、スガちゃんの表情と目の正直は、母以外には、スガちゃん以外一人もいなかった。それから、「ひめごと」がある。「僕に、一つ、秘密があるんです。」(7)と姉に言い、結局その秘密…

太宰治 『斜陽』(読書会テープ 2017年12月28日)

【はじめに】 「斜陽」の冒頭はスウプと蛇の話。スウプを「いただく」のは誰か? スウプを「いただく」という敬語は誤用か? かず子は母になりたかった、かず子は母に重なろうとしてきた。「私は支那間の硝子戸越しに、朝の伊豆の海を眺め、いつまでもお母さ…

12月28日木曜 13:00から

年末恒例読書会 テキスト 太宰治 斜陽(青空文庫)

9月11日月曜 読書会

シリ・ハストヴェット 『目かくし』第2章 13:00から15:00

8月25日金曜13:00から15:00

三島由紀夫 「三熊野詣」 9月の予定 月曜へ変更 4日 三島由紀夫 「卒塔婆小町」 (『近代能楽集』) 11日 シリ 「目かくし」第2章 折口信夫 死者の書

夏ゼミ 8月4日金曜午後から

三島由紀夫 女方(花さかりの森・憂国 自薦短編集 新潮文庫) 以降の希望図書募集中 シリ・ハストヴェルト 目かくし 第一章 今村夏子 星の子

太宰治「女生徒」 20170610読書会テープ(未完)

S 「女生徒」は1939年発表、前年石川美和子と結婚し、安定した精神を得て書かれた女性一人称小説の一つ。女性読者の手記にもとづいているが、紛れもなく太宰治の小説になっている。それは、1947年の『斜陽』とともに、太田静子・治子母子の姿が重ねられてい…

深沢七郎『庶民列伝』その二「お燈明の姉妹」について 

2016年11月22日読書会の内容を、金岡昌子さんがまとめて書いてくれました。 「お燈明の姉妹」は深沢七郎による六編の短編からなる『庶民列伝』の中の第二編で1963年に発表された。内容(姉妹の年齢、戦争)から見て1880年頃から1950年代くらいまでの農村に生き…

3月10日金曜 13:00から

オースティン「高慢と偏見」

2月24日金曜13:00へ変更 読書会

ジンメル「取っ手」(ジンメルコレクション所収)

予定

来週2月17日 ハーン「怪談」から「お貞の話」

三島由紀夫「山の魂」 読書会テープ(未完)

【あらすじ】 S:「山の魂」は昭和30(1955)年の作品。主人公の名前は隆吉。山で生まれて山のこと木のことをよく知っている自然児。「金時みたいな若者」とあるから山の子。金太郎は、山姥に育てられた、真っ赤な顔をして、のちに源頼光の家来となる。山の人…

深沢七郎 「サロメの十字架」その2

【空間と聴覚】 S:電話が掛かってきても、情報の切れ端しか伝わってこない感じがする。会話も切れ端だし。 N:何か色々なペアの会話が同時に進んでいるけれど、席が分かりにくかったりする。 S:何がどこにあるのかさっぱり分からない。 K:バーのカウンターっ…

深沢七郎 「サロメの十字架」 20161115読書会テープ

【変な語り方】 S:年を取っていようが若かろうが結婚しようと思えば結婚相手なんだ、というようなアナーキーさが深沢七郎にはある。 S:ラブミー牧場や、「生まれることは屁と同じ」とか、知性とか理性とか区別をしない人なんだよね。『楢山節考』は、そうい…

2月10日金曜13:00より しんせかい