清風読書会

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深沢七郎 「東北の神武たち」 1957年

結論だけメモ

父っあんと呼ばれる旦那衆(一軒を構え、長男相続)と、一生奴として働くズンムの2種類に、男は分かれる。女は、長男と結婚するか売りに出される。

父には長男を生んで反復・再生産の義務があり、ズンムには一回性の自由がある。1957年に出されたこの構図は、結婚して一生奴隷のように働く父と、一生結婚せず一回性の自由を得るオタクに、きれいに実現した。